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マーカーの質と巧さ

ケロヨン君に電話したら、珍しく彼がマジで怒っていた。
理由は、「小野のマーク下手」について。

「小野っていつも同じレースするじゃないですか。張って落車させて1着失格。みたいな。あれなら素直に3番手回って直線で追い込んだ方がいいですよ。」とのこと。

確かに考えてみると、小野の「先行選手を守ろう」という意識があるのは良く解りますが、その守り方には、張るにしても、車間切るにしても、無駄過ぎる動きが多い。
車間を切るのは当然として、張る場合。
どうしても一度外帯線の外まで持っていってしまう。
今は脚があるので、帰って来れますが、万が一、イン突くのが抜群に巧いマーカーが後ろに居たら、たちどころに差し遅れの事態が生じます。

もっとも、トップクラスのレースであれば、効力を発揮する場合もあるのですが、その成立する条件というのがかなりのハイレベルでないと実現しない話。

巧いマーカーは、「必要最小限の動きで相手を牽制し、きっちり追い込む」というのが手腕。

今でこそ脚力の衰えもあって、「仕事すれど差さず」の渡辺一貴(滋賀58期)。
3日目に、浜田浩司(愛媛81期)の番手で城戸崎隆史(福岡76期)の捲りを牽制して止めていますが、一度たりとも触れていない。
もっとも城戸崎のかかりも全然だったので止まったのですが、巧い例。
同じく10レース。内林久徳(滋賀62期)。三宅伸(岡山64期)の捲りを牽制していますが、どっかんと持っていってはいない。
4角を回ったところで、頭突きを入れつつ外へ持っていっているだけ。
もっとも、結果捲り切られてしまったのですが、無駄な動きは一つも無かった。

ん?なんか滋賀勢のおっちゃんマーカーばっかやな。

ところが小野は隙だらけ、無駄だらけのマーク。
そうそう。前のレースの児玉広志(香川66期)も同様。無駄過ぎるから差されちゃう。みっともない状態が生まれてくるわけです。

うん。結局井上茂徳(引退)なんかもそうだったんですよ。
そりゃ持っていくときには金網まで持っていくけど、相手のレベルも高いから落っこちない。
失格になることもあったけど、今の小野みたいに頻度は高くなかった。

要するに小野の下手さは、「相手のレベルに合わせていない。いつも一緒」
ということなのかもしれません。

このサジ加減が解らない限り、小野はずっとこのレースを繰り返すことでしょう。。。

で、「ぽんたさん偉く伏見に怒ってますね。」とのことだったので。
うん。バカにしてるわけではないのです。「認めているからこそ腹も立つ」。

私は伏見俊昭(福島75期)は、純然たる先行屋。それも一線級のアスリートだと思っています。競輪選手としてもG1タイトル持ってるし、オリンピックでもメダルを獲る程の実力者。

そして、荒井崇博(佐賀82期)も同様です。
彼も純然たる一線級の先行屋。先行、捲りでタイトル獲れるだけの器だと思っています。

そんな選手が、あんなクソガキの喧嘩みたいなバカレースをすることが許せなかっただけ。
1度なら許しましょう。ところが同じレースを2度やれば、頭に来てしまうのも当然。。

追い込み屋は追い込んでこそ華。
先行屋は先行して逃げ切ってこそ華。

そんな役割分担が、競輪ってレースを面白くしている一つの要因なのに、天下の先行屋が言い方悪いが遥かに格下の金山栄治(滋賀72期)の3番手で競ってんですよ。
これは許せなかった。おまえらそんなとこ競るような選手じゃないだろ。と思ったからなのです。

俺みたいなオヤジは、先行選手には夢やロマンを求めてしまうのです。

華々しい先行争いの末、8着、9着、これなら諸手を挙げて褒め称えます。
こんな堅苦しい、古い競輪ファンが居るってことも忘れて欲しくないなあ。って思います。

明日からまたF1の日々。
と思ったら。。。早速平塚G3なのねん。(汗)タマど~しよ。。
by hiroki_kuranaga | 2005-04-26 23:37 | 罵詈雑言


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